こんばんは、織田檸檬です。
夏だしセミだし、前から見ようと思っていた『八日目の蝉』
今回はそれのレビュー記事を書こうと思います。
八日目の蝉
いまのところプライム会員なら無料で見れます。
簡単なレビュー
この映画を観て思ったのは2つで、ひとつは男はクソだなということと、もうひとつはカットの構図が良かったなということでした。
まず、男はクソだということに関して。
この話、男がマトモだったら解決しますよね。まぁそこをとやかく言うつもりはなくて、男はダメだなぁという気持ちになりました、ということだけ。
この話における悪役は男そのものでしたね。
次にカット毎の構図。
良さを感じたのは、シルエットで見た時の見せ方がええなと思っていました。坂道をチャリンコで下るところとか、エンジェルホームの扉が開くところとか。全部が、というわけではないんですけど、キマってる画をいくつか覚えているので、そういう点では良かったなと思います。
その他雑感ですが、テーマが「母性」ということで、それはもう納得でした。
この作品は子供を堕ろした女の人が、子供を産んで育てたかったんや(切実)、という強い思いでなりたっていると思いました。なので主人公は薫ではなく、希和子だなと思って観てました。
あと見せ方の問題でもありますが、恵津子と希和子どちらかと言うと希和子のほうに僕は情が移りました。
恵津子が冒頭に『心まで奪った』と言っていたのも、すごく悲痛さが伝わってきましたが、逆にいえば希和子のやり方は褒められるものではないにしても、とても綺麗な復讐になっていて上手いなと感じました。
あとは特に思うことはなかったです。強いて言うなら、劇団ひとりかよ!ということくらいですが、それは別に構いません。
些細なことですが、疑問に思った点がひとつ。
それは赤ちゃんをひとり置いてでかけた、というところ。
僕ついこないだ赤ちゃんをはじめて抱かせてもらったのですが、赤ちゃんって本能レベルで守らねばならないと思える存在ですね。しかもなんていうか、漠然と。
これが他人の子供でもそうなんですから、我が子だったら人類すべてを敵にまわしても死守する気持ちになると思います。
だからこそ違和感がありました。
仮にどこか行くとしても、片方は残るか、やむを得ず二人で出かけるなら一緒に連れて行くか、必ず見張りをつけると思うんですけど、なんでそうしなかったんだろうと。あの場に誰かいたら、薫と恵津子の言う『普通の家族』になっていたと思います。
僕はまだそういう経験ないので現場はわからないですけど、赤ちゃんを家に置いて外出することってあるんですかね。
しかしそこをつつくのは野暮というか、本題はそこじゃない気がするので、マイナス点ではないです。
まとめ
個人的にはプライムビデオで無料で見れてよかったなと思いました。レンタルまでして見たいかなと思うとそうではない印象でした。地上波の録画で十分かなと思いました。
もとは小説なので、小説のほうが心を打つかもしれませんね。
以上です。
今日のアイキャッチ画像について
今回はいらすとやさんのイラストをお借りしました。
ありがとうございます。