こんばんは。織田檸檬です。
2016年夏のコミケの当落結果が出た模様ですね。
一喜一憂している方を見ると、3年前のあの夏のことを思い出します。
オリオンベースというサークルをご存じでしょうか。
僕、織田檸檬と友達二人とで立ち上げたサークルです。全年齢向けの同人ノベルゲームを作る目的でした。大学二年のことです。立ち上げは主に僕が声をかけて行いました。
その際、僕はあることに気をつけて勧誘をしました。
ひとつは構成メンバーをなるべく少なくすること。もうひとつは同大学内の友達にすることです。
構成メンバーの少なさ=機動力の高さ
構成メンバーが多いほうが安心しますよね。兵隊は多いほうがいいという感覚でしょうか。
しかしこれは戦いではありません。創作です。
創作には持続的なエネルギーが必要になってきます。戦略や火力など要りません。大事なのはとにかく「士気を保ち続けること」
士気を保つといっても、つねに松岡修造みたいな状態を維持しろ、というわけではありません。気分が乗らなくても、やらなきゃなと思いながら手を動かす。そうさせるのが士気を保つことです。
で、そこらへんを頑張るのは、言い出しっぺのリーダーの役目です。
リーダーはそのため、自分だけではなくほかのメンバーの状態も把握して各種調整を行わないといけないです。
だから少ないほうがいいんです。少なくとも僕は統率力など皆無ですから、気にかける人間は少ないほうがいい。
僕は一度同じようにサークルを立ち上げて失敗しました。その原因のひとつとして、僕の統率力の無さがあったと思います。なので意図的に構成メンバーを少なくしました。
もちろん、自分はヒトラーの生まれ変わりだと自負している方がいらっしゃれば、300人くらいかき集めても構いません。もしくは別の人に指揮をとってもらってもよいです。
構成メンバーが少ないともう一つ利点があります。それは機動力が高いということ。
集まる場所も図書館やカフェ、レストラン、各々の家など場所が選べます。これが大所帯になってくると、参加調整からそもそも大変です。
なのでまず創作サークルを立ち上げるときは少なめに。できれば4人以下がおすすめです。
遠くの親戚よりも、近くの他人
メンバーはなるべく近くの人間の方がよいです。たとえば同じ学校、同じ職場など。
同じ学校内だとイベントなどを把握しやすいのでスケジュール調整もしやすいですし、なにより実際会って進捗が確認できます。
進捗を確認しなくても、相手がどういう状態なのかは最速で知れるほうがよいです。雰囲気だけでも知れるのと、会わないとわからないとでは結構な違いになると思います。そのためにも、なるべく近しい人らと組むべきです。
また近ければ組もうと思っている人となりも予め確認できます。その人の実力や性格などを吟味した上で誘うことができるので迷いません。
もしまわりに誰もそういう創作仲間がいない場合は、申し訳ないですけど誰かと組むのをあきらめて一人で作ったほうがいいと思います。もしくは、創作仲間がいそうなコミュニティを探すことです。
まぁ創作をしようと思い立つ人が、一から関係を気づいて仲間を増やしていくみたいなコミュ力を持っているのは珍しいと思いますが。
ネットONLY=定例会議をする
ネット上だけのやりとりでメンバーを募るのも結構怖いですけれども、一手段です。その際は頻繁に連絡を取り合うことです。それはもう恋人かってくらいに取るべきです。
まぁいまのはちょっと盛りましたけれども、少なくとも定期的に会議日を設けてそこで必ず絡むべきでしょう。今はSkypeやハングアウトなどのチャットツールもある時代ですのでバンバン絡みましょう。
絡むといっても「どこ住み?」とか「いま何してたの?」とかそういうのではなく、現在の状況の報告と何かしらの相談があるかないかと次回の会議日の決定だけすればOKです。
レット・イット・ビー
僕はメンバー構成を少なく、かつ近しい人がいいと申し上げましたが、それらを無視しても大丈夫です。現にそういうサークルだってあると思います。
なので僕の言葉など気にせず、あなたの思う通りに制作を進めていってください。
その際、この言葉が役に立つと思います。
人はズルくて弱い
組む相手は人間です。気分が乗らなかったり傷ついたり喜んだり嫉妬したり挫折したり怠けたり飽きたりするものです。なのでやろう!と手をとりあった仲間が、時間とともに熱意を失っていっても、決して悪く思わないことです。
そのために予備や対策を練っておくべきですが、基本的には成り行きに任せて。Let it beです。
お前のあの時の言葉はなんやったんと怒らないことです。そういうものです。最初から最後まで全力疾走できるわけはないのです。弱音だって吐きます。いちゃもんもつけます。そういうものです。そういうものなのです。
しかしそれらを乗り越えて何か一つでも作品ができれば、それが感動にもなりますし確かな力にもなります。もしこれをきっかけに相手の見方が変わって関わらなくなったとしても良い経験になったと思えばよいです。
そして何よりモノが残ります。ネットで販売すれば半永久的に、この地球上を漂いつづけます。
もし学生ならば実績となります。もちろん何かを作り上げたからどうというわけではないですが、少なくとも話はできます。話にならないことはないです。
まとめ
これからサークルを立ち上げて次回コミケに参加しようとしている方に、気をつけてほしいところを書きました。
僕が気を付けたのはマジで上の二つくらいで、それでなんとかモノは完成して販売までこぎつけました。(完成するまでに2年かかってます)
ぶっちゃけ組んだ人間が優秀だっただけなのですけれども、そういう人を見極めるのも大事なことです。(すっとぼけ)
コミケは思うにサークル参加側のほうが楽しいと思います。
あのお祭りは一度味わったらなかなかやめられないものです。病みつきです。目を閉じれば3年前のあの夏のコミケを鮮明に思い出せます。良いことも悪いこともありましたが、忘れられない良き思い出です。
これからコミケに参加しようとしている創作者のみなみなさま、ぜひいい思い出を作って、いい作品を作ってください。
グッドラック。