こんばんは、織田檸檬です。
前回銅賞をいただいた『クローバーポップ』
その中身のことを書いていこうと思います。
よくわかる解説(平成教育委員会)
自分の作品を解説するのって思い上がりもはなはだしいとは思いますが、先ほど見つけたTogetterのまとめを見るとそうでもないので、今回は解説というより感想とか反省とかそこらへんを書こうかなと思います。
個人的には通りすがりのプロフェッショナルの意見がほしいところです。
実作品
8割は本当にフォントのおかげ
クソ寒い駄洒落から本解説ははじまります。
まずこのジャケット、主役級が二つ存在します。ひとつは文字で、ひとつは人物です。
このフォントはフリーフォントのゾウフォントというのを使っています。
ちょっと加工してます。濁点をクローバーっぽくしてます。
濁点部分はなんか怒りのマークに見えますね。角ばったのはフォントのテイストに合わせたのですけど、ここは普通にクローバーを表現してもよかったですね。
それにしても力強くてパンチのあるフォントですよねこれ。素敵です。というか受賞できましたんで、ゾウフォント様様です。ありがとうございます。
テクスチャでのごまかし
もともと切り絵っぽい表現にしようかなと思っていましたが、なぜかと問われると苦しいところがあります。
別に理由なんかなくても、といろいろなご意見があると思いますが、仮にクライアントがいたとして「なんで切り絵っぽいの? 意味わかんないんだけど? やる気あるの?」と言われても反論ができないので、ここはちょっと反省点だと思います。
紙っぽさを出すために紙っぽいテクスチャとか使っています。フォントにはボケ(bokeh)のテクスチャを使っています。これにも理由はなく、いい感じにならないかなと思っていたらこれがよさそうということでこうなりました。
右側の人間が立っている下のものは辞書などの本なのですが、あまりディティールを描いてなかったので、,テクスチャでごまかしたとも見えます。実際テクスチャがないと力不足感が否めないので、ここも甘いポイントかなと思います。
人間と本の意味
この作品のタイトルはクローバーポップです。企画・作曲は和丸とSnowdropさんなので、これ言っていいのかどうかわかりませんが、この音楽は元気な人向けではありません。
元気がない、自信がない、生きるのがつらい、しんどい、なにもしたくない等のようなネガティブな人のための曲です。僕も結構そういう系統の人間です。(和丸とSnowdropさんはまともで素敵な人です)
そういうふさぎ込みな人たちが、ちょっとでも元気になるように、前向きになるようにと作られたのがこの曲らしいです。だからこそ正直にポップさを全面にだした曲になってます。
なのでジャケットもその意図を汲みました。
幸せをつかもうと前かがみになっている探検家はシルエットで見ても弱気な印象を与えないように極端な姿勢にしました。本が積みあがっているのは答えがまだ見つかっていないからです。遠景に街のシルエットを持ってきたのは僕らが現代を生きているからです。探検家の曲じゃないんでね。
雲の多い青空としたたる水は、雨上がり感を表現しています。雨上がりはマイナスからプラスな印象につながると和丸が言っていたので取り入れました。
ご注文は手描きですか?
僕は人間を描く以前に絵を描くのが苦手なので、今回の制作は非常にしんどかったです。特に人前に出すことなど恥ずか死ぬタイプの人間なので尚更です。
このままじゃやだなぁと思っていたらこんな本を見つけました。
かの有名な中村佑介氏の書いた本です。
このなかで気になる箇所がありました。
それに関しては次回にしたいと思います。