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いくらなんでも暑すぎる委員会、入会希望

かがみの孤城を読みました

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こんばんは、織田檸檬です。

つい先日、本屋大賞を受賞した『かがみの孤城』 久々に波に乗ってみようと思い買って読んでみました。

以下簡単なレビューです。ネタバレあるかもしれないので、ご注意ください。

かがみの孤城/辻村深月

 

簡易レビュー(ネタバレ有り、ご注意)

 

読後感良く、大変満足しました。

なんとなく、ペルソナ4みたいだなと思いました。普通だいたい小説を読んでいたら映画かアニメになるんですけど、この作品だとローポリのゲームで脳内再現されて、新鮮な印象を受けました。引き合いにだしたのは、この新鮮さを言いたかったからです。今までになかった感触だったので。

 

ペルソナ4を彷彿とさせたのは、ジュブナイルであるところ、非現実に巻き込まれた同世代の男女が何かの目的のために行動するところ、謎ときだったり、理由探しだったりするところ。
その中で徐々に個々の性格やそういう性格にいたる過去などが断片的に明かされて(すべて明かされてもよい)、仲良くなっていくところ。
そして最後、満足するエンディングを迎えるところ。

そういうところがペルソナ4っぽいなと思っていました。まぁ似たような作品はいくらでもあると思うので、王道なエンタメのテンプレなのかもしれません。

 

時間軸がずれてるのは予想つきましたね。
ですが、オオカミサマがリオンの姉なのだということと、喜多嶋先生がアキであることは気づきませんでした。
喜多嶋先生は下の名前明かされてなかったからわかりようがなかったと思いますが、それでもその事実に気づいた時は爽快感というか、合点がいった感というか。やられたなーと思いました。

 

全体的に作りが丁寧な感じでしたね。ペースが一定で、隅々まで描かれてる感じがしました。

あとは心情描写。これがとても上手いと思いました。

悲惨ないじめの様子を描くというより、逸脱してしまった自分を責める感じ?

親に気を使ってるところとか自分が悪いみたいなところが卑屈っぽくなく描き上げてるのは上手いなと思いました。


普通、ああいういじめられてる人を描こうとすると、ウジウジしてるように見えがちで難しいところがありますけど、そこはプロ作家ですよね。こころちゃんはとても同情できました。


真田のいじめもテンプレ的なものじゃないのもリアル感あって、刺さりますけど良い味だしてます。机の落書きとかってだいぶ進行してる形で、弱い人だと言葉でもうダメになっちゃうんですよね。こころちゃんもそういう悪意のある言葉を浴びせられてダメになってしまう。非常に共感できます。同じ弱い者として。

 

 

 

そしてあと齟齬? 真田は被害者であると思っているというところ。これもなんていうかそれっぽい。

世間ではこころちゃんが悪いみたいな、情けないみたいな、そういう風に見られるんですよね。見られがちですよね。それくらいで、みたいな風潮ありますよ。そこがまたこころちゃんを傷つけていく。そこらへんの、心情描写は本当に上手かったと思います。

 

爽快感でもう一つ、いいなと思ったのは、助け合った仲間が未来で関わってるところ。これはぐっときますよね。


アキは大人になって喜多嶋先生としてこころとかを救うし、スバルはナガヒサとしてゲーム作ってちゃんとタスキをわたしてるし。

 

こころちゃん(主人公)の問題が、チートなしに解決するのは良かったですね。この場合のチートとは、願いが叶うという設定のことです。


真田を消すことからアキを助けることに変わり、さらに東条との仲直りで内面的に成長して立ち向かうところもよい。(外的というか、直接真田からのいじめに抵抗できたり、いじめが終わるところまでは書かれてませんけれども、そこは全然問題ない)


転入してくるリオンがさらに良いです。これはご褒美でもありますよね。リオンが居れば真田からのいじめが続いたとしても、1人にならないし、守ってくれるから、大勝利です。

全てのことに意味があったっていうのも良かったですよね。時間軸工夫した作品は、これがあるからより感動するんだと思います。

 

リオンとこころちゃん、くっつくんでしょうかね。

その後の展開気になりますね。

 

終わりに

 

かがみの孤城、大変良い作品でした。

 

そうそう、読み終えてから、ナガヒサ・ロクレンのロクレンの意味がわからなかったんですが、下記のサイトで解答を発見しました。

  

www.gdgdmoratorium.xyz

 

ロクレン=六連星=スバルっていうのは知りませんでした。先のサイトさんありがとうございました。疑問が解決しました。

 

というわけでレビューは以上です。